イジワル男子の甘い声









「はぁ…優のバカ…」


夜、部屋の窓枠の方に座って、虫の鳴き声を聞きながら昼間のsakuの歌を思い出す。

まるで、全部優に抱きしめられながら言われてるみたいな、そんな歌だった。


優は平気なのかな。


あんな風に別れたけど、メッセージのやりとりは、正直前よりは少ない。


sakuの仕事も忙しそうだし、私もこの町に馴染もうと、覚えようと必死だし。


それでも、こうやって一人になって田舎の夜空を眺めた時、


優が酔っ払って私を抱きしめた、月明かりが綺麗だった夜のことや、


初めてみたプラネタリウムのことを思い出す。

生配信の声を聞いてると、すごく元気そうだし、私がいてもいなくても変わらないって感じ。


って。こんな風に考えることが増えてしまったな。