イジワル男子の甘い声



『では、今月の曲です、この曲は初めて僕が作詞作曲した曲で、自分の世界を変えてくれたかけがえのない人に向けて、をコンセプトに書かせていただきました』


っ?!


ちょ、何それ、新曲なんて聴いてないよ?!


しかも、作詞作曲?!


洗濯物を急いで干し終わり、慌ててスマホの画面を指でタップしてアプリを開くと、やはりコメント欄もお祭り状態ってくらい騒いでいる。


私だって、すんごくドキドキだ。

もらったネックレスを、ギュッと指で摘む。


『それではお聴きください、sakuで、夜明けの芽吹き────』



彼の紹介が終わると、アコースティックギターの優しいイントロが流れ始めた───。