イジワル男子の甘い声



「えっ…これ…って…」


顔を首元に落として、つけられたそれを見る。


細いシルバーチェーンに葉の形をしたチャームが付いている。


「…これ…双葉…?もらっていいの?」


慌てて向き直って優の方を見る。


「あぁ。たいしたものじゃなくて悪い」


優からの…プレゼント。


「な、何言ってんの!たいしたものだよ!私がもらったんだからもう私のものなの。そんなこと言わないで」


「フッ、そうだな。とりあえず、今はそれで我慢してくれ」


笑った。

さっきまであんなに寂しくて、悲しかったのに全部嘘みたいだ。


「大切にする!ありがとうっ」


目の前に優がいて、ネックレスを見て私を思い出してくれた。


それだけでもう…なんだって大丈夫な気がして。


「優、ありがとう。また連絡する」


「あぁ」


優がそう静かに返事をした時に、ちょうど新幹線がきた。


これに乗ったら、もう、すぐに優の元へ走っていけなくなるんだ。