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ずっと優のことを考えながら歩いていて。
気づけばホームに着いていた。
正直、まだわからない。
優のいない場所で、簡単には会えない場所で、私はやっていけるのかな。
出会うまでは、それなりにやってこれたのに。彼の少し不器用な温もりを覚えてしまったから。
パパのことがあってすごく痛感した。
その人とできた『寂しい』を完璧に埋められるのはその人だけで。
誰かを置き換えたり、代わりにしたって、100%なんか埋められない。
だったら優との寂しさだって…。
結局、優からもらってばかりだったな、迷惑をかけたばっかりだったな。
鍵を忘れて、家に入れなくなって…。
あの時の、優の睨みっぷり、今なら少し笑えてしまう。
「うっ、…」



