イジワル男子の甘い声






バスの中で、メッセージアプリのアルバム機能に、みんなが載せてくれた今まで過ごしたたくさんの思い出の写真を眺めていると、


駅にはあっという間についてしまった。


ここで乗ってしまったら。


もう、3時間かけないと会えなくなってしまう。


歩いて1分もかからない隣にいた優と、そんな風には会えない。


無愛想で毒舌だけど、


ずっとちゃんと優しかったことも、


意外とデザートが好きなところも、


冗談を言うのがすごく下手なのも、


思い出すと、また涙が溢れてくる。


もっと好きって言いたかった、もっと好きって言ってもらえばよかった。


多分、優は平気なんだろう。


引っ越しのことを聞いた時、あまり驚かなかったし、至って普通に見えた。


私だけ、こんなにボロボロ泣いて。