イジワル男子の甘い声



「ってことで、あとはよろしく双葉ちゃん!」


「…へ?!」


「ほら、一人だと何するかわかんなくて危ないし、一応見張っといてくれないかな?」


「え、いやいやいや、危ないなら尚更ダメでしょ!」


何を言ってるんだノア。


「でも俺、これから仕事あるし…優作が双葉ちゃんに危害を加えることはしないと思うよ!ただほら、容体が急変しちゃったりしたらさ…ね?」


「うっ、」


酔った柏場に何かされるかもしれない、そう思った自分が少し恥ずかしくなる。


「優作は、双葉ちゃんの傷つくことしないよ」


ノアは私の頭に手を優しく置いてそう言った。


「まぁ、双葉ちゃんが何かされたいと思ってたなら別だけど…ね」


「…っ!!」


自分の顔が熱を持っていくのがわかる。