─────ピンポーーン


っ?!


突然インターホンの鳴る音がして、慌てて聴いていた曲を止めてインターホンの前へ向かう。


ん?!


なんで?!


画面に映る人影を見て、目を見開く。



「ノア?!」


そこには、腰を屈めてこちらに目線を合わせるモデルのノアがいた。


なんでノアが、私のうちのインターホンを押すんだよ。


身長の高いノアが腰を屈めるのをやめるとすぐに首から上が見切れるので、すぐに通話ボタンを押した。


「…は、はい」


『あ、よかったー!双葉ちゃん!俺!』


「う、うん。突然、どうしたましたか?」


いや、『俺!』って挨拶の仕方あるかね…。
インターホン越しでも、相変わらず輝いておりますよ。


出たのがパパだったらどうしてたんだ、とか、疑問は色々あったけど、とりあえず突然インターホンを押した理由を聞く。


メッセージの一つくらいくれたら、私ももう少し心の準備ができたのに。