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「…はい、こちらハヤシライスになります」


「ん」


出来上がったご飯をジッと見つめた柏場はそれだけ言って椅子に座った。


もっとこう…わーい！って喜ぶこと、しないのかな。


男の子が好きそうなものを考えたつもりなんだけど。


まぁ、相手は柏場だ。そう簡単にそんな表情見せてくれるかわかんないし、私が相手とかそもそも関係なく感情を表に出さないタイプなのかもしれないし。


「いただきまーす」


柏場のことなんて気にしないで、さっさとご飯を食べちゃおう。作りながらずっとお腹鳴っていたいし。


「家の人」


「へ…」


突然、柏場が話しかけてきたので、スプーンですくったハヤシライスをお皿に置く。


「一緒に食べなくていいのかよ」