好きって言ってほしいのは、嘘つきな君だった。




なんとか松永くんにバレないようにして、私は藤田さんの所へお水を注ぎに行った。





─────スルッ…

「…っ、!?」



そしてその瞬間、何かが私の太ももに。




「…舞ちゃん」

「っ、」


そして、耳にはいやらしく私の名前を呼ぶ声が聞こえて来た。




手が。藤田さんの手が、私の太ももに触れている。


さわさわと撫でられ、お尻の方へと上がっていくのが感覚で伝わる。




あ、やばいと思った時にはもう遅かった。



体が、動かない。