「ねぇ、大志」

「ん?」



あっという間に夕方になって、私達は帰路を歩く。




今日は、デートだから。初めての好きな人とのデートだから。



「私、結構今幸せだよ」


少しくらい、素直になってみようと思う。




「っ、…んだよ急に」

「なんとなく、大志に今の私の想いを知ってもらおうと思って」

「あー…、マジで不意打ち勘弁…」


私の言葉があってなのか、ふいっと顔を反対横に向けてしまった大志の耳が赤い。



え、何その反応。



私にそんな反応、してくれるの…?