人は誰でも、ね?


わたしはたまらず用意されてた紙で
たくさんの質問をする。

『なんで、私のことを知ってるの?』

『私が喋れないことも。』

『わたしになんの用があるの?』

『敬語じゃなくて大丈夫。』

『あなたは、アイドルなのよね?』

京極 善 はひとつひとつに丁寧に答えていった。

「京極 善が本名なんだ、柊は芸名だよ。
マリアが知ってる通りアイドルをやってる
意外と売れっ子なんだぜ?
それと、なんで、マリアのこと知ってるかと言うとね、マリアの両親に頼まれたらしいんだ。俺の両親が。
マリアを守ってやってくれって。
だからマリアのことを守るためにね。

ちょっど、俺、アイドル休止するからね…」

『(ふーん。と納得してると)』

「あともうひとつ。

何年か前、マリアに一目惚れしたんだ。

だから、マリアを、迎えに来たよ。」

と言っても、LAまで来たのは私なんだけどと、
疑問に感じながら、彼の直球な台詞に

キュンときたことは内緒だ。