「桜って最恐だよね・・・」

「ん?愛梨、なんか言った?」

「何でも」

愛梨と呼ばれた少女は、首を横に振り否定した。

「花恋、怪我はない?」

「大丈夫だよ〜。友香は?」

「元気元気。皆も無いみたいだしね」

友香は花恋という少女に話しかけていた。花恋の言葉にホッと息をついている。

「初対面の時は不安だったけどさあ。花恋なんて、『私なんて、無理ぃ〜』って、涙目だったし」

「そ、その事は忘れてぇ〜!」

必死に叫ぶ花恋。その光景を見て、暫く笑いが溢れた5人であった。