【短編】不機嫌な最下くん



「いや!最下くんは可愛いよ?!とっても可愛い!最下くん見てたら私、女してるのが恥ずかしくなるし、腕相撲とか私の方が勝てちゃいそうだ──……っ!」


パッと顔を上げると、そこにはまた顔をムッとさせた最下くんがいた。


「ふーん。勝てんの?」


っ、あぁ、また怒られせちゃったかな…。



「じゃあ、この手、自分の力だけでどけてみなよ」


っ?!


最下くんはそういうと、私の手をそれぞれ壁に押し付けて固定した。


目の前には吐息がかかるほどすぐ近くに可愛い顔がある。


なにこれ─────。


今までこんなことなかったのに。


すごく、ドキドキしている。


「ほら、勝てるんだよね?俺に」


最下くんは少し見下すように私を見ると、今度は私の首元に顔を埋めだす。