「最近…最下くんが冷たいから…寂しくて」
「……」
「前は仲良くしてくれてたのに…」
「……」
私の手を掴んだまま離さない最下くんは、俯いているので今どんな顔をしているのかわからない。
うざいって、思ってるのかな。
「最下くん?」
「なんでわかんねーの」
苦しそうな声でそういいながら最下くんは私の手をさらに強く握った。
わかってるよ。
最下くんに嫌われていることくらい。
だけど、どうして嫌われているのか。
「…わかんないから、教えてほしい。どんなに考えても、私、最下くんに嫌われるようなことした覚えが…」
「やっぱりな」
最下くんは小さくそう吐くと、やっと顔を上げた。
───ガタンッ
そして、ゆっくり立ち上がるとだんだん体を近づけてきて、教室の壁まで私を追い込んだ。



