【短編】不機嫌な最下くん



「最下くん、髪ふわふわだね〜」


空気をどうにかしたくて、最下くんの機嫌をどうにかしたくて、必死にでた言葉がそれなんて。


「…はぁ〜」


ですよね…ため息出ちゃいますよね。



体を起こした最下くんはギッと私を睨んだ。


ちょっとびっくりしたけど、それでもやっぱり可愛い。


「あ、最下くん、次の授業始まるから早く行こ………っ!」


───グイッ


っ?!


気が着くと、私は最下くんに手首を掴まれていた。



「本当、ありえないんだけど」


「あ、えっと、本当にごめん!もう勝手に髪の毛触ったりなんてしないから…」


だから。


嫌いにならないでほしいよ。


あの、癒しスマイルをまた私にも向けて欲しい。