【短編】不機嫌な最下くん



「それで、どーなの。返事」


「……っ、」


ぶっきらぼうに言って顔を晒す最下くんの横顔が、私の涙でぼやけていく。


「……よろしく、…お願いします」


泣いてる顔なんて見られたくなくて。


「ちょっ、!」


私は最下くんの制服をギュッと掴んで彼の胸に自分の顔を埋めた。


「おい、三好っ!お前!本当そういうとこだぞ!」


慌てる最下くんの声に合わせて、彼の心臓の音が速くなるのが聴こえる。


きっと最下くんの顔はまた真っ赤になっているだろう。


狼になる最下くんもいいけれど。


私はやっぱり、こっちが好きだよ。


「最下くん、可愛いね」


彼の制服で涙を拭き顔を上げてそういうと、





「ほんっと、ムカつく」






彼はまた赤い顔をプイッと晒して




不機嫌になる。






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