「えー、ですから、えー、しっかりと校則を守ってですね、えー」

えーえーうるさいわハg…じゃなかった、校長先生。
やたらと校長の話が長いな。漫画だけの話じゃなかったのかこれとひそかに思いながら、体育館をぐるっと見回してみる。
高校って、想像よりも人数がべらぼーに多いんだな…
と思っていたら、後ろからトントンと肩を指で叩かれた。

「!?」

誰!?何!?と思って完全に振り返らずに半分ぐらいに振り返ると、
ポニーテールのかわいい顔をした女の子(これぞまさしくJKとでも言うかのような)が、目の端に見えた。
目が大きくて、口は小さく、(でもぷるぷる)髪はつやつや…と、同姓の私でも落ちてしまいそうな…って、あかん!!開いちゃダメな扉を開くところだった!!

そんな魅力的な女の子が、一番に何を言うのかと思っていると…


「靴下、左右違うよ」


( ̄□||||!!

…そう。これが、私の高校デビューだったのだ…。