「自分で言うのも恥ずかしいけどさ、僕のファンクラブは3年が主なんだ。…だけど、誠くんは違うでしょう?」



「………1年生」



澪和は何故か、鳥肌が立った。



「澪和ちゃん、同級生から何かされたら困るでしょ」



澪和はコクリと頷く。

すると佐々木は、笑顔に戻り、



「ね?だからやっぱり誠くんには渡せない!僕のお隣においで?」



パッと両手を広げて見せた。


澪和は困惑した表情になり、それをチラリと横目で見ていた御影は腕を伸ばし、澪和を佐々木の方へ行かせないようにした。