「なるほど、ストーカーのようなことをしてるね」



震えた澪和に寄り添うように、静かに呟き、城津がそっと頭を撫でる。



「海空だって知らないんだろ?彼女にも自分の事情を話せれないのか?それって本当に好きって、信用してるって言えるのか?」



澪和の名前を出されて御影は目をそらす。



「俺は言えるぜ?本当に好きなら、信用してるなら、どんな事だって包み隠さず全部!」



西条の口元は笑っていた。

だが目元は何故か、潤んでいる。