ある日彼女と遊んで一人で家に帰ると
あずが倒れていた

あずに真っ直ぐに駆け寄って抱き抱えると
またわほの少しあったかかった

『ごめんな…ごめん…』
ごめんの言葉しか出てこなかった。
こんな冷たいフローリングで俺の帰りを待っていた
こんな体になってまで
こんな…最低な飼い主の帰りを…


するとあずの目はどんどん閉じていき
最後に「にゃー」と鳴いた

憎しみが込められた声ではなく穏やかな幸せそうな声だった。