「裕介くんっ、こんな朝早くから出かけるの...?」 「うん...。せっかく退院できたんだし、ちょっと外を歩きたくて。」 「そう...気をつけてね。お昼作って待ってるから...。」 ......。 「うん、ありがとう、陽子さん。それじゃあ、いってきます。」 そう言ってドアを閉めると、瞬間、少し息がしやすくなった気がした。