「えー、西村先生が盲腸で入院することになり、急きょ、有馬先生に同行をお願いすることになりました」

新幹線の座席に座ると、学年主任がそう伝えながら、車両を移動した。


..優希ちゃんの言ってた副担任の代わりが、先生だったんだ。


優希ちゃんのクラス、前の車両の一番後ろ。

あっという間に囲まれてる。

菜摘と席に着いて、様子をながめる。


「西ちゃん盲腸って、大丈夫かなあ…」

「すっごい楽しみにしてたのにね」

「抹茶ソフト制覇するとか言ってたよね」

「もう話題は完全に有馬にいっちゃってるけどね!」

いつの間にか隣にやってきてた優希ちゃんが、するどく突っ込み、菜摘が確かに!と笑う。