独り占めしても、いいですか?

「せーのっ…」



「「「きーらーきーらー…」」」



…え?



歌い出しの『き』の言葉で気づいた。



1人だけ…全然違う?



……あれ?



なんで?



透き通るような…とても綺麗な声が…



そっぽを向いていた私は、その声に魅せられて3人を見た。



「日和、歌わねーの?」



私が歌っていなかったから、3人は歌うのをやめてしまった。



凛君のムスッとした顔が視界の端に映る。



私の目を釘付けにしているのは透君だった。



今の声は…透君?だよね…?



なんとなく、私の胸が高鳴った気がした。



とてつもなく素敵な予感がした。



「と、透君…もう1回歌ってくれない?」



あれだけ嫌っていた相手に対して、変かもしれない。



けど、もう1回聴いてみたいっ…



ううん、聞かなくちゃいけないっ。



だって、だって、こんなに胸がドキドキするんだもん!



幼稚園に来て、こんな気持ちになったのは初めてっ!