独り占めしても、いいですか?

「なんでお前らがここに…

希!お前場所おしえたんじゃねーだろうな⁉︎」



「教えてねーよ」



まだ完全に救われたわけじゃないけど、もう大丈夫だって思えた。



声を聞くだけで安心できる。



みんなが、来てくれた。



「俺たちには愛の力があるからね」



「そうそう!

愛という名のGP…」



「優希うるさいよ」



そっか、GPSあったんだっけ…



どこにあるのかはわからないけど。



今だけはGPSを仕掛けた秀ちゃんに感謝しなくちゃ。



「お前たち、そんな場合じゃないだろ」



透がムスッとして言った。



「もー、透ちゃん、あえてだよ!

あ・え・て!」



「……?」



よくわかっていない透を見て秀ちゃんがクスッと笑った。



「つまり、いつも通りの方が、日和も安心するってことだよ」



それを聞いて、私はまた心があったかくなった。



きっと、本当ならすっごく怒りたいはず。



なのに、いつも通り接してくれるのは、私が安心できるように。



トラウマにならないように。



あの事件の二の舞にならないように。



いつだって、なんだって、私のためを考えてくれてる。