独り占めしても、いいですか?

「んじゃ、今度こそ…」



「ひっ……」



固まってしまった私に久龍 秋斗の手が伸びて来て、ジャケットに手をかけた。



叫びたくても声が出ない。



抵抗したくても身体が動かない。



泣きたくても涙が出てくれない。



カタカタと震えるだけ。



怖くて、怖くて、もういっそのこと死んでしまいたい。



上半身が下着だけになったところで、倒れていた西 風月が自分の携帯を持って立ち上がった。



「お前、さっきはよくも…」



そう言って私に携帯のカメラを向ける。



うそ、でしょ…



カシャ



写真を撮られた。



自分が惨めすぎて嫌になる。



途端に、出なかったはずの涙が溢れ出した。