独り占めしても、いいですか?

「おとなしくしてろよ〜?」



ブラウスのボタンに伸びてきた手。



それが触れた瞬間、全身がゾワっとする。



けど固まってしまったらそこで負け。



私は意を決して伸びた手をガブッと噛んだ。



「いって!!

お前ふざけんじゃねぇぞ!」



楽しんでいた顔が怒っている顔に急変して、今度は摑みかかるように手が伸びてきた。



まずいっ!



そう思って、咄嗟に相手の急所を蹴り上げる。



「ゔっ…」



予想以上に痛がっているのを見て、少し申し訳なくなった。



「お前、ずいぶん舐めた真似してくれるな」



そう言いながら久龍 秋斗が近づいてくる。



抵抗はしたけど、やっぱり力じゃ男の人には敵わなくて…



努力むなしく押さえつけられた。



「次ふざけた真似したらぶっ殺すからな」



そう言ってギロッとあたしを睨みつける。



ゾワっとして、全身が凍るような感覚。



怖くて動けない。