独り占めしても、いいですか?

「ひゃっひゃっ、秋斗〜、こいつバカなん?

俺らがあいつらに何かしてみろよ。

世間から非難されるのは俺たちだっつーの」



そ、そっか…



みんなに何もしないと聞いて、一気に力が抜けて行く。



よかった、本当に…



「だ〜か〜ら〜?」



西 風月が自分の携帯をプラプラと揺らした。



だから…?連絡…?



連絡したら…どうなる…?



連絡したら、みんなが私の状況を知る。



知られる。



メールの内容が何かはわからないけど、私の身にきっとこれから起こること…



襲われる…なんて内容が書いてあったら…



「そんな…」



「やーっと気づいたん?

あいつらが仮にお前を見つけ出せたとしても、時すでにお寿司。

グチャグチャになったお前はもちろん、あいつらも絶望しかねーだろーなー」



「これが俺たちの復讐だ。

世間体を気にして、このことが大っぴらにならねーのも計算済み。

お前も無駄な抵抗は身を滅ぼすだけだぜ」