独り占めしても、いいですか?

私が、周りに怯えながら生活することになったきっかけの事件。



颯斗兄いがずっと抱えている罪悪感の要因。



凛達が私を過保護なくらいに守る理由。



過去のぬぐいきれないトラウマ。



その主犯者が…この3人。



そして、水流崎 姫乃。



今でも思い出すだけで身体が震えて止まらない。



嫌な汗が流れてくる。



今度は何を…



「なんで…私を…」



「んなのテキトーだろ。

ちょうどむしゃくしゃしてたんだよなー。

いいところにうぜぇ奴がいて良かったぜ」



そんな理由で…



これから何をされるのか…想像したくないけどできてしまう。



怖い…逃げたい。



そう思うのは必然だった。