独り占めしても、いいですか?

「朱莉!お前も来い!」



そう叫んだ凛の声に呼応して



「はぁ⁉︎」



という朱莉の声が聞こえた。



「それとシェリー…さんも、一緒に…

あと、Infinityのみなさんも、どうですか?」



みんなと歌えるってこと…⁉︎



すごい、すごすぎる…!



Infinityの名前を聞いて体育館中が騒ぎ出した。



みんながキョロキョロと周りを見渡す。



そうなってしまうと、Infinityのみんなとしては断るわけにはいかない。



やがて朱莉、シェリーちゃん、Infinityのみんながステージに上がってきた。



「キャーーー!」



学校中に響きそうなくらいの歓声が上がる。



「凛、招待ありがとな」



そう言った颯斗兄いは素直に嬉しそうだった。



そういえば、颯斗兄いと歌うのも久しぶりだな…



ルイス先生の授業以来。



「こんな機会、滅多にないからね。

精一杯歌わせてもらうよ」



そう言った直生君は…笑ってるけど、少し面倒くさそう…