シェリーちゃんが嬉しそうに私に手を振る。



私もそれに振り返し、シェリーちゃんの身長が元に戻った…と、思った瞬間…



「あっ」



思わず声を上げてしまった。



「どうした?日和」



「う、ううん、なんでもない」



凛にぎこちない返事をしてもう一度シェリーちゃんと直生君の方を向いた。



今…シェリーちゃんが喜びの勢いで直生君にキス…した、よね?



暗くてはっきりは見えなかったけど…



シェリーちゃんは相変わらず私に手を振ってるし…



もしかして気のせい…?



なんて考えは一気に打ち破られた。



直生君の照れているような仕草が見えたから。



直生君…かわいいっ!



やっぱりシェリーちゃんにベタ惚れだよ…!



『直生君とうまくいきますように…』って意味でブーケを渡したんだけど…



そんなのなくても、大丈夫だったかな。