「よく言った!日和!

それでこそあいつが惚れた女だ!」



刀馬君からガッと肩を組まれる。



「まあ心配すんなって!

あのステージと今日のステージじゃ状況が全然違う。

主に観客の人数がな!」



「それに、日和ちゃんの立場もね。

あの時は絢香ちゃんの代役だったけど、今日は日和ちゃんのステージだよ。

そう背負うことは無いんだから、気楽に、ね?」



そう言われると、少し気持ちが軽くなった。



そうだよね、あの時ほど条件は厳しく無いんだもんね。



それに、今日のステージは文化祭。



失敗したって余興の一環で済ませられる。



決められたセリフも動きもない。



今日立つのは私のステージ。