独り占めしても、いいですか?

「んじゃ、話も済んだし次はどこに…」



ピンポンパンポーン



朱莉の言葉の途中で放送が鳴った。



『各クラス、ミスコンテストに出る女子生徒は体育館横に集合して下さい』



ピンポンパンポーン



どこからか放送が聞こえた。



時計を見ると3時半。



もうそんな時間か…



…ん?もうそんな時間…⁉︎



「うそっ!

みんなのミスターコンが終わっちゃう…!」



というか、終わってるかも…



男子の部は2時半からの予定だったはず。



もう1時間も過ぎちゃってるっ!



「本当ですわ!

すっかり楽しくなって時間を忘れてしまっていました!

早く行きませんと!」



シェリーちゃんが慌てて席を立ち、私の手を引いた。



「だね。

みんなで日和の愛する人を観に行きますか!」



朱莉がニヤッと笑って体育館へ向かって歩き出す。



ちょっ、愛する人…って!



朱莉の声が聞こえたのか、少し離れた所にいる颯斗兄いがブハッと飲み物を吹き出した。



「もうっ、朱莉、冷やかさないでよー!」