独り占めしても、いいですか?

けど、この気持ちを外に出してしまったら…



「そんなことしたら…

私、もうこの気持ちに歯止めが効かなくなっちゃう」



きっと、今までなら抑えられてた気持ちが溢れ出す。



手が触れただけで、肩がぶつかっただけで、きっと今までの何倍もドキドキする。



ハグしてもらうなんてこと、心臓が壊れちゃいそうで耐えられない。



「いーんだよ、それで。

それが今の日和なんじゃん?」



「その通りですわ。

太宰治様の本の中にもあります。

『人間は恋と革命のために生まれてきたのだ』と」



そう言って2人が笑った。



私、もう我慢なんてしなくていいのかな。



凛が好きって気持ち、もう縛らなくていいのかな。



そうしたら、私の中で何かが変わるかな。



もっと自分を好きになれるかな。



「私、凛が好き」



頬に涙を流す私の隣で、2人がそっと微笑んだ。



きっと、もう元には戻れない。



みんな一緒、仲の良い幼なじみという見方はできない。



今はまだそれがちょっと怖い。



けど、いつかは…きっと。