独り占めしても、いいですか?

「日和!俺のこと覚えてっか⁉︎」



刀馬君が颯斗兄いの後ろから前に出てきた。



「あっ、はい、もちろん。

刀馬君…ですよね?」



っていうか、トップアイドルの名前を忘れる人なんていない…



「よっしゃ!

つか敬語やめろよ!タメでいいぜ!」



それはなんだか恐れ多い…とは思いつつも、一応頷いておくことにした。



刀馬君にタメ口なんて…慣れるかな?



「日和ちゃん、俺は?」



樹君が愛らしい笑顔を向ける。



「えっと、樹君…」



「そうそう。

俺もタメ口でいいからねっ!

もちろん直生君も…いいでしょ?」



そう言って後ろにいる直生君の方を振り向いた。



「うん、もちろんいいよ」



いつもテレビで見る直生君の笑顔。



私はその裏で直生君が何を思っているのかが怖い…



とりあえず、直生君にタメ口なんて、死んでもできません。