独り占めしても、いいですか?

「あの、すんません…

大丈夫っすか?」



一連の流れの犯人である男の子が頭をかきながら近づいてきた。



一応ほとんど何事もなく済んだから良かったけど…



もっと考えてから行動して欲しい。



的の近くにいた私達にも非はあるけど…



とはいえ、私の性格上・私達の立場上、強く言うことはできないから…



「はい、大丈夫です。

……でも一応、次からは気をつけて…」



少し遠慮がちに言った。



「そんなんじゃ足りねーだろ日和!

もっとガツンと言わねーと!」



凛が今にも殴りかかりそうな形相で牙を剥く。



私だって、凛を傷つけた人は許せない。



本当はもっとはっきり言いたい。



けど…



「凛っ、アイドル…!」



「やべ」



アイドルとしての凛を守るためには、そういう我慢も必要。



だから穏便に済ませようとしてたのに…!