独り占めしても、いいですか?

「ごめんっ、ごめんっ、痛かったよね。

凛、大丈夫…⁉︎」



床に落ちた球を見て、射的を始める前に『当たったら痛そう』と考えていたのを思い出した。



「んな顔すんなって、たかがおもちゃだろ?」



なんでもないような顔をして私の頭を撫でる。



「そうだけど、絶対痛かったもん…」



執事服の袖をキュッと握った。



本当、いつも私のために無茶ばかりするんだから…



「俺はいーんだよ。

それより、日和は大丈夫か?」



「うん、凛が守ってくれたから…」



「なら良かった!」



そう言って笑う顔を見ると、どうしても私の心がキュンとしてしまう。



凛を痛い目に合わせたのは私なのに…不謹慎だ。



「……ありがとう」



嬉しいけど、私のために自分を犠牲にはしないでほしい。



凛ならいつか私を守るために命ですらも差し出しそう。