独り占めしても、いいですか?

「日和ちゃん…知っちゃったんだよ、ね?」



「……………はい」



「じゃあ、もう隠さなくていいよね?」



「へっ⁉︎」



気づいた時には遅かった。



どこかでカチッと音がした。



直生君のオーラがガラリと変わる。



「おいクソ女」



急に低く重みのある声で睨まれた。



「は、はいぃ!」



な、なになになに⁉︎



この変わりよう!



「てめー、このことぜってー他に漏らすんじゃねーぞ。

言ったら承知しねーからな」



今の私はまるで蛇に睨まれた蛙。



直生君の視線がグサグサと私の心を抉った。



こ、怖い…



やだ、怖い。



こんなの直生君じゃない。



私の知ってる直生君じゃない…



「おい返事」



「はいぃ!」



ドス黒いオーラに圧倒されてもう泣きそう。



なんなの、本当になんなの⁉︎



シェリーちゃんと会えてハッピーになれたのもつかの間、今度はこんなピンチに陥るなんて…!