独り占めしても、いいですか?

「……あれ?

そういえばシェリーちゃん、今日はボディガードの人とかいないの?」



「ああ、そのことでしたら…

今日は私と私の婚約者の時間を邪魔するなと言って、門の側で待たせて…」



「やっと見つけた」



前方から聞こえた声がシェリーちゃんの言葉を遮った。



「ったく、手間かけさせんじゃねーよ、シェリー」



ため息をつきながら帽子を脱いでいる。



「直生ー、素が出てるぞー」



「あ?人いねーし大丈夫だろ」



そんな会話をしながら2人組で歩いてくる。



私には気づいていないみたい。



学校内じゃありえない、私服姿。



それはシェリーちゃんもだけど…



声と顔が、私の想像と一致した時、私は自分の中の何かが裏切られたような気分になった。