独り占めしても、いいですか?

「ご、ごめんね、私…」



「俺が家庭科室から連れ出した」



透…



「偶然見つけたから手伝いを頼んだ」



少し前に私が言った言葉を思い出す。



『みんなにも秘密で…』



透はそれを守ってくれてるんだ。



「なんだお前のせいかよ…

まぁ何も無かったなら問題ねーけど。

俺は教室戻って採寸のやつこっちに呼ぶからちゃんと測ってもらえよ」



そう言って乱れた髪を直しながら被服室を出て行く。



私、わがまま言って飛び出して来ちゃったのに…



仕事放り出して探しに来てくれたんだ…



「透、私も教室に戻るねっ」



コクっと頷いたのを見届けて凛の後を追った。



私、バカだなぁ…



凛の言ってることは全部私を想ってのことなのに。



過保護過ぎるのはちょっとやめてほしいけど…



でも、それならそれで、秀ちゃんに頼らず自分で言わなくちゃ。



「待って、凛…!」