独り占めしても、いいですか?

「凛と、何かあ…」



「日和!!!いねーか⁉︎」



透の言葉を遮って被服室中に凛の声が響いた。



衣装製作に熱中していたみんなも『何事⁉︎』と騒ぎ出す。



もう、何やってるの…⁉︎



「凛うるさい。

日和ならいる」



透が面倒くさそうに言った。



その声を聞いて凛が私の方へ駆けつける。



「日和、勝手にいなくなんなよ、心配しただろ⁉︎

採寸係のやつが調理の方に日和を探しに行ったけどいねーっていうから…

俺も探しに行って聞いてみたら見てないっつーし、秀也と優希も知らねーっつーし…」



凛の額を汗が流れた。



私を心配して校内中を走ってくれたのがわかる。



それも全部私のせいだ。



私が何も言わずに1人で動いちゃったから…



反省しなくちゃいけないのに…



それ以上に、凛が私のために走り回ってくれたことが嬉しい…なんて、言ったら怒るかな…?