独り占めしても、いいですか?

意味がわからなくて、あれこれ考えていると、凛が私に近づいてきた。



な、なんだろう…



少し顔が…怖い?



もしかして…叩かれる…⁉︎



ううん、凛に限ってそんなことしない。



じゃあ…怒られる…のかな?



凛が目の前に立ったと思ったら、両手を私の肩に乗せて少し屈む。



「いいか?

応援はするけど、ぜってー男の友達だけは作んなよ⁉︎

そんな奴ら、どうせ下心しかねーんだからな⁉︎」



………へっ⁉︎



またまた予想外の展開に一瞬反応が遅れる。



えっと…男の子の友達?



私が欲しいのは女の子の友達で…



ガールズトークとか、休日にショッピングとかが夢なんだけど…



「下心って……?」



それに、凛達だって男の子なんだけど…



何が違うの?



凛達には下心が無くて、他の人には下心があるの?



「それは……深く突っ込むな!

とにかく、男の友達だけは作るなよ!」



「わ、わかった…」



凄い勢いで言われてよくわからないまま頷いてしまった。



納得はいかないけど、男の子の友達はダメ、なんだね。



「ははっ、まぁ日和すごく美人でかわいいから…

ほとんどの男子はその気しかないかもねー」



秀ちゃんがニコニコしながら軽く笑う。



「でもひよちゃん、女子も注意しなくちゃダメだよ?

女の子って、裏がこわ〜いって有名なんだから!」



「うん…」



お、女の子も黄色信号なのか…



私、うまくやれるかな…?