独り占めしても、いいですか?

「え?

……日和、新しい友達が欲しいの?」



秀ちゃんが驚いた様子で顔を覗き込む。



「うん…」



他のみんなも同様。



驚いた顔をした。



自然と気まずい顔になってしまう。



視線が嫌だとか、緊張するとか、そういうのとは別の意味で顔を下に向けた。



やっぱりダメ、かな…?



中学生の時は、4人以外の人と特別仲良くするのは反対されたから…



あの時の事件のことを心配してくれてるのはわかってるんだけど…



「いいんじゃないか?

日和も高校生だ。

俺達とだけじゃつまらないだろ」



透の声を聞いてパッと顔を上げる。



透はすごく優しい顔をしていて、



『日和の好きなようにやればいい』



そう言ってくれているみたいだった。



本当に…いいの…⁉︎



正直、予想外の展開で信じられない。



けど…



「俺は反対だ」



凛の言葉を聞いて、『やっぱり…』と心の中で呟いた。



凛は人一倍過保護だからなぁ…



「お前が日和を手放したくないだけじゃないのか」



「ちっげーよ!

…日和がやりたいなら応援はする。

でも俺は反対だ」



凛の鋭い視線が突き刺さる。



今応援してくれるって…



でもやっぱり反対…?



えっと…つまり…