「おいおい、騙されてんじゃね?」



「その可能性は高い」



「何しろ颯斗さんだからね〜」



「でも一応ひよちゃんは気にも留めてないみたいだよ?」



みんなが私に聞こえるか聞こえないかくらいの声で議論を始める。



颯斗兄い、やっぱり信用されてないな〜。



さっきいい雰囲気だったのはSunlightとInfinityとして、ってことだったのかな…?



「あー、俺もイギリス行っときゃ良かった!」



「うんっ、凛英語すごく得意だもんねっ!

絶対上手くやれると思う…!」



「そーいうことじゃねーし!」



その言葉を最後に会議は幕を閉じた。



本当はちゃんと意味はわかってる。



でも言わない。



言ってあげない。



だって私は、みんなが大好きだから。