「日和?

どうかしたの?」



秀ちゃんが、私の視線に気づいて首をかしげる。



私は少し迷いながらも、やっぱり不平等は良くないと思って、意を決した。



「うん、あのね、えっと…

秀ちゃん、少し屈んでくれる?

あと、優ちゃんも、ちょっとこっちに来て…?」



身長が同じくらいの優ちゃんはともかく、私の背丈じゃ秀ちゃんの首には届かない。



もう少し私の身長が高ければな…



「ひよちゃん、どうしたの?」



「屈むって…これでいい?」



秀ちゃんと優ちゃんの顔が私の顔と同じ位置にきた。



「うん……

あのっ、ちょっと…ごめんねっ」



思い切って2人の首元に顔を近づけて、唇で触れる。



いつも感じる2人の匂いが少しだけ強く感じた。



ううっ…



頼まれたわけじゃないからすごく恥ずかしい…!



はっ…!



もしかしたら嫌だったりして…