「これで…いい?」



「ああ、ありがとう

これで今日1日頑張れる」



そう言って透が私の頭を撫でる。



透嬉しそう…!



普段からあまり表情を変えない透だから、私達しかその変化はわからないけど…



イメージ的には、周りにお花が飛んでる感じ。



「おい透!

抜け駆けはずりーぞ!」



凛が、透を私から遠ざけるように、透の腕を引いた。



「先に抜け駆けしたのはお前だろう」



透がムッとして、でも誇らしげに凛を見る。



「くそっ…日和!俺にもしてくれよ!」



凛が首元を指差した。



凛まで…⁉︎



「うん、いいけど…」



凛が少し腰を低くして、首元が近くに来た時、同じようにキスをする。



あ、凛の方が体温高い…かも。



「サンキュー!」



凛がそう言ってニカッと笑う。



喜んでくれるのは嬉しい…けど、緊張する…



男の子は…ハグよりも、キスの方がいいのかな?



2人ともキスしてって言ってきたし…



さすがに口には無理だけど。



私は…



ハグの方がいいかな。



長い時間できるし、緊張しなくていいから。