「徳田さん、お願いします!」



俺も日和と一緒に頭を下げる。



こんな土壇場の状況じゃ、ボツにされるのが普通だ。



無理は承知で頼んでる。



けど、総合プロデューサーであるこの人が許可してくれねえとどうしようも…



「んー、別にいーよー?」



「「「え⁉︎」」」



あまりの緩さに俺も日和も絢香さんも驚いた。



「だって僕、ダメだなんて一言も言ってないよ?」



いや、まあ、そうなんだけどよ…



黙ってっからてっきり…



「ほらほら、早く準備しないと時間ないよー?」



「は、はい!」



な、なんだったんだ、今のちょっと感動的な流れは…