「あのっ、1番偉い方…ですか?」



急に近くで日和の声がしたと思ったら、いつのまにか俺の隣に来ていた。



暗くて顔色はよく見えねーけど、声の調子がいつも通りだ。



体調が戻って本当に良かった。



……にしても『1番偉い方』って…他に言い方なかったのかよ。



「私のせいで…皆さんにご迷惑をおかけして、本当にごめんなさいっ」



「日和…」



その姿を見て少し胸が締め付けられる。



こいつは役に立とうとしただけなんだよな…



これがトラウマになって視線が敏感になったりしたら…こいつだって被害者だ。