「凛君、日和のこと、叱らないであげてね。
私を助ける為に、体が震えてても『やる』って言ってくれたの。
罰なら私が受ける。
もちろん、残りのシンデレラは私が演じるから」
絢香さんが寝ている日和の手を握って言った。
「怒りませんよ。
日和が自分で誰かの為にやりたいって言ったことだ。
それに、日和がそんな風に思える存在になってくれた絢香さんには感謝してます。
そして、だからこそ、絢香さんにはシンデレラ役はやらせられません。
体調が悪いと分かった上で、日和の大切な人に無理はさせられない」
日和にも絢香さんにも頼らず、なんとかする方法を考えねーと。
「でも、それじゃステージが…
……こんなことになっちゃったけど、物語は最後まで完結させたいの。
じゃないと…日和が起きた時、きっと自分のことを責めちゃうでしょ?」
この人もこの人だな。
自分だってきついはずなのに他人のことばかり気にする。
「絢香さんがシンデレラを演じた場合も同じです。
もし何かあったら、自分のせいだって言って自分を責めます」
「でもっ、私がやらなくちゃ…
私は…プロなんだから!
プロなら、ファンのみんなの為にいつも同じクオリティのステージを届けなくちゃ…!」
「それなら、俺だってプロだ!
ファンのみんなの期待に全力で応えたい。
ファンに最高のパフォーマンスを披露したい。
だからこそ、不安定な人が同じステージに立つことを許せません。
倒れられたりしたらたまったもんじゃない」
「………」
絢香さんは何も言えずに黙った。
「大丈夫です。
必ず、絢香さんの言う『いつも通りのクオリティ』を超えるものを作ります。
日和の尻拭いをするのは俺達ですから」
私を助ける為に、体が震えてても『やる』って言ってくれたの。
罰なら私が受ける。
もちろん、残りのシンデレラは私が演じるから」
絢香さんが寝ている日和の手を握って言った。
「怒りませんよ。
日和が自分で誰かの為にやりたいって言ったことだ。
それに、日和がそんな風に思える存在になってくれた絢香さんには感謝してます。
そして、だからこそ、絢香さんにはシンデレラ役はやらせられません。
体調が悪いと分かった上で、日和の大切な人に無理はさせられない」
日和にも絢香さんにも頼らず、なんとかする方法を考えねーと。
「でも、それじゃステージが…
……こんなことになっちゃったけど、物語は最後まで完結させたいの。
じゃないと…日和が起きた時、きっと自分のことを責めちゃうでしょ?」
この人もこの人だな。
自分だってきついはずなのに他人のことばかり気にする。
「絢香さんがシンデレラを演じた場合も同じです。
もし何かあったら、自分のせいだって言って自分を責めます」
「でもっ、私がやらなくちゃ…
私は…プロなんだから!
プロなら、ファンのみんなの為にいつも同じクオリティのステージを届けなくちゃ…!」
「それなら、俺だってプロだ!
ファンのみんなの期待に全力で応えたい。
ファンに最高のパフォーマンスを披露したい。
だからこそ、不安定な人が同じステージに立つことを許せません。
倒れられたりしたらたまったもんじゃない」
「………」
絢香さんは何も言えずに黙った。
「大丈夫です。
必ず、絢香さんの言う『いつも通りのクオリティ』を超えるものを作ります。
日和の尻拭いをするのは俺達ですから」



