後ろから凛の叫ぶ声が聞こえた。



「絢香さーん!

日和、狙われやすいんで、1人にしないで下さいよー!」



ところどころしか聞こえなかったけど、多分こんな感じ。



なんとなく、凛の言うことだし想像がつく。



「オッケー!」



絢香さんも凛に負けない大声で返事を返した。



「絢香さん、今の…聞こえたんですか…?」



「え?ぜーんぜん!

大したことじゃないって!

大丈夫大丈夫ー!」



この人…見た目によらず適当だ。



うん…まあ、私が絢香さんから離れなければいいんだし…大丈夫かな。



…考えてみると、みんなと離れて何処かに行くなんて何年振りだろう…



少しだけワクワクしてきた…!



私の踏み出す足に力が入った。