さまよう爪

両目のメイクが揃う。うんすごくいい。とてもいい。

結局わたしはディオールで眉マスカラとシャドーとアイライナーを買ってしまった。

でも新しいメイクをすると愉快で笑える。とってもいい気分だよ。

マスカラも勧められたがお断りした。

マスカラはドラッグストアからロフトやプラザ、そしてデパートで買えるものまで色々持っている。

これ以上増やすのはいけないと自制。

そういえばディオールではマスカラをアイコニックとか言ったっけ。

昇りのエスカーレータに乗っかる。

ゆっくりと上に向かう。2階は海外高級ブランドのフロア。

インターナショナルブティックには、アッシュ・ペー・フランス ブティックとアニヤ・ハインドマーチに始まり、アラン ミクリにエトロ。

クリスチャンルブタン。

J&Mデヴィッドソン。ジミー チュウ。シャーロット オリンピア。ジャンヴィト ロッシ。ジュゼッペ ザノッティ。ジル・サンダー。ステラ マッカートニー。

マノロ ブラニク。モンクレール。ランバン。

そして、ルイ・ヴィトン。

店内を適当に見ているとあるバッグに注意を引かれた。

バッグかぁ。バッグはいいなぁ。

バッグなら5万円ほど出せば品質やデザイン的にとてもいいものが買える。

エルメス、それにバレンシアガやボッテガなんかは別だけど。

コートや腕時計だとこうはいかない。

5万円も出さなくても雑貨屋やちょっとした洋服屋で売っているもの。それにセールの時に5000円から1万円くらいの間で買えるものでも気に入るバッグは沢山ある。

ああ、だからこうしてバッグばかり増えていくのか。

だけれど、同じ服装でもバッグ1つ変えると印象が変わるし、同じバッグばかり持って外出すると見窄らしく思われるから増えるのはしかたがない。と思うのだ。